西地中海クルーズ道中記(14)
エクスカージョン 羊飼いの誘導で
船は、たいてい夜間に航行し、朝方観光地の港に着岸、夕刻出港します。
その間に「エクスカージョン」があります。
これは別途料金で、6000円から9000円とかなり高いのです。
一つの寄港地についていくつものコースがあります。ナポリだけでも「市内観光」「ベスビオス火山」「ポンペイ」「ソレント半島」「カプリ島」など、6コースくらいありました。
しかも、それぞれが「イタリア語組」「英語組」「フランス語組」「ドイツ語組」「イペイン語組」などに分かれています。
乗客の半分が参加すると2000人近くの人が一度に下船することになります。「どうやって、この大勢のお客さんを短時間で混乱なく、目的の観光バスに乗せることができるか」そこに関心がありました。それが実に上手くできているのです。きっと長年クルーズを運営しているうちに積み上げてきたノウハウなのでしょう。
それと、もう一つ。彼らの祖先は羊飼いであった。だから「子羊の群れ」を誘導して柵に追い込むのは得意技なのでしょう。
たとえばーーー
「カプリ島をフランス語のガイドと観光する人は、8時に3階の劇場脇に集まってください」「ポンペイにいくスペイン語組は、8時10分に4階キオスク前に」などと少し時間と場所を変えて集合させます。チケットと名簿をチェックすると胸の決まった場所にステッカーを貼り付けてくれます(お客さんに貼らせるとめいめい勝手なところに貼り付けるので識別が面倒になります)。行き先は色で表示、バスの号車番号がプリントされています。
港には、何十台ものバスがズラッと並んで待っています。なかなか壮観です。地上の係員はそのステッカーを見て間違いないバスに案内します。
ガイドさんはバスの号車番号の記してある白いおしゃもじ型の看板を掲げて先頭を歩きます。
われら子羊はそれに従うわけです。
(写真は「おしゃもじ」を持って説明をするガイドさん)

















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